これまでの記事で、チャート分析に基づき価格変動で利益を狙う「テクニカル分析」のロジック(順張り、逆張り、ブレイクアウト)を学んできました。
しかし、FXにはチャートを見続けなくても、ポジションを保有しているだけで毎日収入が得られる「キャリートレード(スワップ戦略)」という、全く異なるアプローチが存在します。
このブログを最後まで読むことで、キャリートレードの仕組みの核となるスワップポイント(金利差益)の基本原理を理解できます。
さらに、高金利通貨の選び方、長期保有のメリットとデメリット、そして「ロスカット」という最大のリスクを回避するために不可欠な資金管理(レバレッジ管理)の具体的な方法を習得できます。
忙しい社会人や、チャートの張り付きが苦手な方でも、「価格変動による為替差益」とは別に、安定したインカムゲイン(保有による収入)を狙うための、長期投資の確かな知識と実践的なルールを身につけ、FXの可能性をさらに広げることができるでしょう。
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💤 チャートを見ないFX戦略!キャリートレードの基礎知識
🌟 キャリートレードとは何か?
キャリートレードとは、金利の低い通貨を売って、その資金で金利の高い通貨を買うことで、その金利の差額(スワップポイント)を日々受け取り続けることを目的とした長期的な投資手法です。
チャートの細かな値動き(テクニカル分析)に焦点を当てるのではなく、各国間の金利差というファンダメンタルズ要因に注目し、為替差益(売買益)とは別の収益を狙うことが最大の特徴です。
日本は長期間にわたり金利が極めて低いため、日本円(JPY)を売って、高金利の外国通貨(例:豪ドル、メキシコペソなど)を買う取引は、多くの日本のFXトレーダーにとって、最も一般的なキャリートレードの形となっています。
例) 仕組み(円キャリートレード)
資金調達:金利が低い日本円で資金を借りる(例:円建てでローンを組む)。
通貨交換:借りた円をドルに替える(円を売ってドルを買う)。
資産運用:ドルに換えた資金で、金利の高い米国の国債や外国株式などに投資する。
収益:投資で得られるリターン(金利収入や配当)と、円とドルの金利差(円の借入コストとドルの運用リターン)から利益を得る。
例) 為替差益(売買益)
1ドル=100円:の時に100ドルを購入し、その後1ドル=110円(円安)になった時に円に戻すと、100円の利益(10ドル分)が発生します。これが為替差益です。
逆に1ドル=90円(円高)になった時に円に戻すと、100円の損失(10ドル分)が発生し、これは「為替差損」となります。
スワップポイントの仕組み
キャリートレードの利益源となるのが「スワップポイント」です。
- 通貨を買う: 自分が買った通貨の金利を受け取る。
- 通貨を売る: 自分が売った通貨の金利を支払う。
FXでは、常に通貨ペアを「買い」と「売り」で同時に取引している状態になります。
- 例: 「豪ドル/円」を買いで保有した場合
- 豪ドルの金利を受け取ります。
- 日本円の金利を支払います。
- 豪ドルの金利(高) − 日本円の金利(低) = プラスのスワップポイント(利益)
- 例: 「豪ドル/円」を売りで保有した場合
- 豪ドルの金利を支払います。
- 日本円の金利を受け取ります。
- 豪ドルの金利(高) − 日本円の金利(低) = マイナスのスワップポイント(損失)
キャリートレードは、このプラスのスワップポイントを毎日受け取ること(インカムゲイン)を目的とします。
(インカムゲインの具体例)
投資信託:収益分配金
株式投資:配当金
債券投資:償還まで受け取る利子
不動産投資:アパートやマンションの家賃収入
預金:銀行預金に付く利息
📈 高金利通貨の選び方とファンダメンタルズ分析
キャリートレードを成功させるには、単に金利が高いだけでなく、その金利の安定性と為替レートの安定性を持つ通貨を選ぶ必要があります。
キャリートレードで人気の通貨ペア
伝統的に人気の高い通貨ペアは、以下の要因から高金利通貨(政策金利が高い国の通貨)と円(低金利通貨)の組み合わせです。
| 通貨ペア | 特徴 | 考慮すべき点 |
| 豪ドル/円 (AUD/JPY) | 資源国通貨として人気。比較的流動性が高く、金利も高い水準にあることが多い。 | 中国経済の影響を受けやすい。 |
| NZドル/円 (NZD/JPY) | 酪農や観光が主要産業。豪ドルと似た動きをすることが多い。 | 市場規模が小さく、豪ドルより変動しやすい場合がある。 |
| メキシコペソ/円 (MXN/JPY) | 新興国通貨。金利が非常に高く、少額から大きなスワップを狙える。 | 為替変動リスクが非常に大きく、暴落しやすい。 |
ファンダメンタルズ分析の重要性
キャリートレードは、テクニカル分析よりもファンダメンタルズ分析がすべてを決めます。
- 政策金利の動向: 各国の中央銀行が発表する政策金利が最大の要因です。金利が下がる(利下げ)とスワップポイントも減り、金利が上がる(利上げ)とスワップポイントが増えます。
- 経済状況の安定性: 経済成長率やインフレ率が高い国は金利も上がりやすいですが、経済や政治が不安定な国(新興国)は、為替レートが突然暴落するリスクが高まります。
- 地政学リスク: 戦争や紛争、自然災害といった地政学的なリスクは、高金利通貨の暴落を引き起こす可能性があるため、常にニュースをチェックする必要があります。
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📉 キャリートレードの最大のリスクと対策
キャリートレードの最大のメリットはスワップポイントですが、最大のリスクは「為替差損」です。
受け取ったスワップ利益を、為替レートの変動による損失が上回ってしまうと、トータルではマイナスになってしまいます。
為替変動リスク(ロスカット)
例えば、1ドル150円の時に買い、1年間で100円分のスワップポイントを得ても、為替レートが1ドル148円まで下落すれば、2円分の為替差損が発生し、利益の大部分が失われます。
特に、以下のリスクは長期保有において致命的です。
- 長期的なトレンドの転換: 高金利国が利下げに転じ、その国の通貨の長期的な下落トレンドが始まった場合。
- フラッシュクラッシュ(瞬間的な暴落): 流動性の低い時間帯や、突発的なニュースにより、レートが瞬間的に大きく暴落し、強制ロスカットを招くリスク。
リスクを管理する「資金管理」の鉄則
キャリートレードは、強制ロスカットを防ぐことが成功の絶対条件です。
ロスカットされると、それまで積み重ねたスワップ利益も全て無駄になります。
1. 低レバレッジの徹底(鉄則)
キャリートレードは、低レバレッジ(1〜3倍程度)で運用することが鉄則です。
- 高金利通貨は変動リスクも高いため、レバレッジを低く抑えることで、仮に為替レートが大きく下落しても、証拠金維持率を高く保ち、ロスカットされるまでの値幅に余裕を持たせることができます。
- 実効レバレッジ = (保有するポジションの金額) ÷ (預け入れた証拠金の合計額)
2. 必要資金を分散させる
- リスク分散: 1つの通貨ペアに集中投資するのではなく、複数の高金利通貨(例:豪ドルとNZドルなど)に分散投資することで、特定の国で起こった経済危機の影響を緩和します。
- 余裕資金の確保: 為替レートが下落し、証拠金維持率が低下した場合に備えて、すぐに追加入金できる余裕資金(待機資金)を必ず確保しておきましょう。
⚖️ キャリートレードのメリットとデメリット
キャリートレードの主なメリット
- 時間的な拘束がない(不労所得に近い): 一度ポジションを持てば、チャートを細かくチェックする必要がなく、寝ている間も毎日スワップポイントが発生します。
- 複利効果が期待できる: 毎日発生するスワップポイントを再投資に回すことで、利益が利益を生む複利効果を長期で享受できます。
- 市場のノイズに左右されにくい: 短期的な値動きに一喜一憂する必要がなく、長期的なファンダメンタルズに基づいて冷静に投資できます。
キャリートレードの主なデメリット
- 為替差損リスク: 最大のリスクであり、スワップ利益を上回る為替差損が発生すると、トータルで損失になります。
- 金利の逆転リスク(逆スワップ): 買った通貨の金利が下がり、売った通貨(円)の金利が上がった場合、スワップポイントがマイナスになり、ポジションを保有しているだけで支払いが発生する可能性があります。
- 資金効率の悪さ: ロスカットを防ぐために低レバレッジ運用が必須となるため、短期の売買益を狙う手法と比べ、大きなリターンを得るまでに時間がかかります。
🚀 キャリートレードを成功させるための実践ステップ
1. スワップポイントが高いFX会社を選ぶ
スワップポイントはFX会社によって異なります。わずかな差に見えても、長期で保有すれば大きな差になるため、高金利通貨のスワップポイントが高いFX会社を選ぶことが重要です。
2. エントリータイミングを分散する
キャリートレードは長期保有ですが、高値掴みを避けるために、一度に全資金を投じるのではなく、価格が下落したタイミング(押し目)を見計らって、数回に分けてポジションを積み増していく「ドルコスト平均法」の考え方を取り入れましょう。
これにより、平均取得価格を下げ、為替差損のリスクを軽減できます。
3. 資金管理と撤退ルールを定める
- 許容最大下落幅: 「高金利通貨が、最大で何円(または何%)下落したら撤退するか」という撤退ルールを事前に決めておく。
- 余剰資金の維持: 常に証拠金維持率に余裕を持たせ、下落トレンドが長引いた場合に備えて、追加資金をいつでも投入できる状態にしておく。
キャリートレードは、「どれだけ長く、安定してポジションを維持できるか」の勝負です。
短期的なチャートに惑わされず、大局的な経済情勢を見て、冷静に資金管理を続けることが成功の鍵となります。
✅ まとめ:テクニカルとファンダメンタルズの融合
あなたはこれで、FX取引における価格変動を狙うテクニカルロジック(順張り、逆張り、ブレイクアウト、プライスアクション)と、金利差益を狙うファンダメンタルズロジック(キャリートレード)のすべてを習得しました。
インジケーターを使う取引: 短期的な利益を効率よく得る(アクティブ運用)。
キャリートレード: 長期的なインカムゲインを安定して得る(パッシブ運用)。
この二つの知識を融合させることで、「テクニカル分析で安値圏と判断できたときに、キャリートレード用の高金利通貨を低レバレッジで買い付ける」といった、より洗練された戦略を実行できるようになります。
ご自身のライフスタイルとリスク許容度に応じて、どちらの戦略に重きを置くかを決め、まずはデモトレード、次に少額での実践を通じて、長期的な資産形成を目指しましょう。
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