これまでに、移動平均線、ボリンジャーバンド、RSIといった強力なインジケーターを使ったロジックを学んできました。
しかし、FXの世界には、インジケーターを一切使わず、ローソク足の形(プライスアクション)だけで相場の本質を読み解き、精度の高いエントリーを行う上級者が多く存在します。
このブログを最後まで読むことで、複雑な計算や遅延を伴うインジケーターに頼らず、チャートに表示された「ローソク足のパターン」から、市場参加者の買いと売りの心理的攻防を直接読み解くスキルを習得できます。
具体的には、転換のサインとなる「ピンバー」「つつみ足」「はらみ足」といった主要なプライスアクションパターンをマスターし、それを「重要な水平線(支持線・抵抗線)」と組み合わせることで、だましに遭いにくいエントリーポイントを見極める方法を確立できます。
これにより、あなたのトレード判断はよりシンプルかつ迅速になり、ロジックの精度を一段階引き上げることができるでしょう。
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👁️ プライスアクションとは?ローソク足が語る相場の心理
🌟 なぜインジケーターなしでトレードできるのか?
これまで学んだ移動平均線やRSIといったインジケーターは、過去の価格データから計算されるため、どうしても価格の動きから少し遅れて表示されます(遅行性)。
一方、プライスアクション(Price Action)とは、ローソク足の形や、その連続的な動きそのものを分析し、市場参加者の「買い」と「売り」のリアルタイムな力関係や心理状態を読み解く手法です。
すべてのインジケーターは価格から作られています。
つまり、ローソク足そのものを分析することは、FX市場の最も根本的で遅延のない情報源を直接見ていることになります。
プライスアクションを構成する要素
プライスアクションは、ローソク足が示す以下の4つの情報から、相場の心理を読み取ります。
- 実体の大きさ: 買いまたは売りの勢いの強さを示す。
- ヒゲの長さ: その期間中に、反対勢力が押し戻した強さを示す(反発のサイン)。
- 終値の位置: 最終的にどちらの勢力が勝利したかを示す。
- ローソク足の位置: 重要な支持線や抵抗線に対して、どの位置で形成されたか。
ローソク足が単なる線と図形ではなく、「買い手と売り手の戦いの記録」として見えてくると、トレードの景色が大きく変わります。
🚨 転換を告げる!主要なプライスアクションパターン3選
プライスアクション戦略において最も重要視されるのは、トレンドの終わりやレンジの上限・下限といった重要な節目で現れる反転(リバーサル)パターンです。
1. ピンバー(Pin Bar)
✅ 最も強力な反転シグナルの一つ
ピンバーは、「鼻」のように長いヒゲを持ち、実体が小さく、そのヒゲと反対側の端に位置するローソク足です。
| 特徴 | 示す心理 | エントリーの方向 |
| 長いヒゲ | その方向へ価格が大きく動いたが、反対勢力によって完全に押し戻されたことを示す。 | ヒゲの反対方向 |
| 小さな実体 | 最終的な終値は始値に近く、方向感が否定されたことを示す。 | ヒゲの反対方向 |
- 買いのピンバー(ブルピンバー): 下に非常に長いヒゲがあり、売りが一気に押し戻され、買いの勢力が勝利したことを示す。→ 買いエントリーの準備。
- 売りのピンバー(ベアピンバー): 上に非常に長いヒゲがあり、買いが一気に押し戻され、売りの勢力が勝利したことを示す。→ 売りエントリーの準備。

2. つつみ足(エンゴルフィング・パターン)
✅ トレンドの勢いが完全に逆転したサイン
つつみ足は、現在のローソク足の実体が、直前のローソク足の実体を完全に包み込んでいる(上回っている)パターンです。
- 買いのつつみ足(ブルエンゴルフィング):
- 直前の陰線(売りのローソク足)の実体を、現在の陽線(買いのローソク足)の実体が完全に包み込む。
- 示す心理: 売りの勢いが継続していたにもかかわらず、一気に買いが参入し、前の期間の売りを完全に否定し、トレンドの方向を完全に逆転させた。→ 買いエントリー。
- 売りのつつみ足(ベアエンゴルフィング):
- 直前の陽線(買いのローソク足)の実体を、現在の陰線(売りのローソク足)の実体が完全に包み込む。
- 示す心理: 買いの勢いが一転、売りが圧倒的な強さで市場を支配し、トレンドを逆転させた。→ 売りエントリー。

3. はらみ足(インサイドバー)
✅ 勢いの減速とエネルギー蓄積のサイン
はらみ足は、現在のローソク足の全体が、直前のローソク足のヒゲも含めた範囲の中に完全に収まっているパターンです。
- 示す心理: 直前のローソク足で発生した勢いが減速し、市場が次の動きに備えて迷っている、またはエネルギーを蓄積している状態を示す。
- 活用方法: はらみ足自体でエントリーするのではなく、その後のブレイクアウト(はらみ足のレンジを上または下に抜ける)を狙う、またはトレンドの小休止として判断するために使用します。

🎯 プライスアクションの精度を上げる「水平線」との組み合わせ
プライスアクションパターン単体でエントリーすることは、だましに遭いやすいため推奨されません。
プライスアクションの真価は、「重要な水平線(支持線・抵抗線)」との組み合わせで発揮されます。
重要な節目で発生したパターンだけを信頼する
相場の「中間地点」でつつみ足が発生しても、あまり意味がありません。
エントリーシグナルとして信頼できるのは、以下の場所でパターンが出現したときです。
- 抵抗線(レジスタンスライン): 上昇が止められてきた上限ライン。ここで売りのピンバーや売りのつつみ足が出現したら、非常に強力な反転のサインとなります。
- 支持線(サポートライン): 下落が止められてきた下限ライン。ここで買いのピンバーや買いのつつみ足が出現したら、非常に強力な反転のサインとなります。
- 移動平均線: 長期移動平均線(例:75MAや200MA)といった多くのトレーダーが意識するライン。
例) 抵抗線(レジスタンスライン)売りのピンバー

例) 支持線(サポートライン)買いのつつみ足

【エントリー戦略の例:ピンバーと水平線】
- 設定: 強固な支持線と判断できる水平線を引く。
- シグナル: 価格がその支持線に到達した後、買いのピンバー(下ヒゲが長い)が形成され、終値が支持線の上で確定した。
- 判断: 支持線で売りを仕掛けた勢力が完全に押し戻されたことを意味し、サポートラインが機能したと判断し、ピンバーが確定した次のローソク足で「買い」エントリーする。
この「水平線+プライスアクション」の組み合わせは、だましを回避し、最も優位性の高いポイントでトレードするための最強の防御壁となります。
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🔒 プライスアクション戦略の決済(出口)ルール
シンプルさ故に判断が遅れがちなプライスアクション戦略でも、出口戦略は明確に決めておく必要があります。
💰 利益確定(テイクプロフィット)のタイミング
プライスアクションは大きなトレンドの初動を捉えることもあるため、利益を伸ばすことを意識しつつ、次の節目で確定させます。
1. 直近の高値/安値を目標にする
エントリーシグナルが出現した時点で、チャート上の直近で最も目立つ高値(買いエントリーの場合)または安値(売りエントリーの場合)を利益目標として設定します。
2. 次の主要な水平線
エントリーした水平線の反対側にある次の主要な抵抗線または支持線を目標とする。
🔪 損切り(ストップロス)の必須ルール
プライスアクション戦略の最大の利点は、損切りラインが明確なことです。
1. シグナルローソク足のヒゲの外側
エントリーの根拠となったシグナルローソク足(ピンバーなど)の最も遠いヒゲの端から、数pips離れた場所に設定します。
- 買いエントリーの場合: 買いピンバーの下ヒゲの最下点より少し下に損切りを設定。
- 売りエントリーの場合: 売りピンバーの上ヒゲの最上点より少し上に損切りを設定。
このヒゲの端を破ってしまうということは、そのパターンが示す「反転の心理」が市場に否定されたことを意味するため、すぐに損切りを実行します。
2. リスクリワードの徹底
損切り幅(リスク)が、利益目標(リワード)に比べて大きくなりすぎないよう(最低でも1:1以上、できれば1:1.5以上)に管理し、比率が悪い場合はそのトレードは見送ります。
📊 実践的な注意点とプライスアクションの弱点
プライスアクションの有効な時間足
プライスアクションは、市場参加者の心理を反映するため、多くの人が見ている時間足ほど信頼性が高まります。
- 推奨時間足: 4時間足、日足。
- 理由: 短い時間足(5分足、1分足)ではノイズ(だまし)が多く、ローソク足の形が不安定になりやすいです。大きな時間足ほど、ローソク足一本一本に重みがあり、示唆する意味が深くなります。
プライスアクションの弱点
- 判断の主観性: インジケーターの数値と異なり、ピンバーが「どこまでが長いヒゲ」なのか、つつみ足が「どこまで包み込んでいれば有効」なのかといった判断に、ある程度の主観が入ります。
- エントリーチャンスが少ない: 信頼性の高いプライスアクション(大きな時間足の、重要な水平線で発生したもの)は、頻繁には出現しません。頻繁にトレードしたい人には向いていない場合があります。
- レンジの明確化が必須: プライスアクションは、トレンドフォローよりもレンジ相場での反転狙いに使われることが多いため、レンジの上限・下限を正確に見極めるスキルが必須となります。
✅ まとめ:インジケーターとプライスアクションの融合
あなたは、これでFX取引における基本的な4つのロジックを習得しました。
| ロジック | 主な役割 | メインツール |
| トレンドフォロー | トレンド方向へ長く利益を伸ばす | 移動平均線 |
| レンジ逆張り | 横ばい相場で小さな利益を積み重ねる | ボリンジャーバンド、RSI |
| ブレイクアウト | トレンドの初期を捉える | 水平線、移動平均線 |
| プライスアクション | 重要な節目での反転(シグナル)の信頼性を高める | ローソク足の形、水平線 |
プロのトレーダーは、インジケーターを完全に否定するのではなく、プライスアクションをメインの判断材料とし、移動平均線やRSIなどを補助的な確認ツールとして使用します。
例えば、「長期移動平均線と支持線が重なるポイントで、買いのピンバーが出現した」というように、複数のシグナルが重なる場所(コンフルエンス)を探すことで、トレードの勝率を飛躍的に高めることができます。
まずはデモトレードで、あなたの引いた水平線上で、ピンバーやつつみ足がどのように機能するかを観察することから始めてみましょう。
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